詩を書いていたりします

時おり、詩のようなものを書いてきました。すみません。吐き出させてください。

裏紙なんかが

裏紙が役に立つのか
裏紙なんかが
もともと捨てるはずのものだった
などという程度の話ではない
情報漏洩
おもての古い文字の群れがあだとなる
責任を問われるしゃれにならない話でもある
それでも裏紙が役に立つのか
裏の白地が
何も持たない部分こそが役に立つ
というわけか

裏紙が役に立つのか
裏紙なんかが
誰の
課長部長まさか社長
直には会えないテレビの芸能人
会いたくもない政治家
紙なんか掃いて捨てるような方々の
お役に立てるのか
わけないか
でも捨てられない人には
言い換えれば
おもて立っていない人には
例えば僕とか
そうこの詩だって実はねえ

裏紙が役に立つのか
裏紙なんかが
多くの人がそう言うだろう
役立たず
と思っているだろう
でもというか
だからというか
使いたくなるんだよね
裏紙くんとかあだ名つけてもいいよ
貧乏くさいとか言われたくらいじゃ
この縁は切れない
書き終わるまで使い終わるまで

                                                        2017.12.16
      この詩を書いた裏紙もまだ半分空いている