詩を書いていたりします

時おり、詩のようなものを書いてきました。すみません。吐き出させてください。

笑えなくて

笑顔が下手なことは認める

が笑顔を忌み嫌うつもりもない

別に罪でも無かろうし誰が咎め

笑えるものなら笑いたいさ

 

笑顔が下手なことは認める

が笑顔を他人に任せた覚えはない

ここは誰かが笑ってくれたら

なんて考え甘えに過ぎないと分かっている

 

ならば遠慮なく笑え

存分に好きなだけ心ゆくまで

なぜ表情が硬いのかコンクリートみたいに

仏頂面という言葉があるね

考えてみれば仏様に失礼だ

信者じゃなくても分かる

 

亡くなった副社長から言われた

笑顔の練習をしなさい

言われたのにしなかった

逆らったのではないそんなつもりは毛頭ない

尊敬していた

直筆のメッセージも保管している

できなかった

不自然に思えて

笑うとは自由意志によって自然に起こる行為

意識して笑うなんて

などという理屈

結局逆らってしまったのか

 

副社長に義理はなかった

社員教育という義務はたしかにあるが

それは部長課長どころか先輩達にさせること

こちらは一二年めヒラの社員

義理はなかった

のにわざわざ声をかけたのは

心配してくださったのですね

側から見てよほど危うかったのですね

 

妻が出かけた

買い物があるという

子らは遅い昼寝

ふと思う

妻がこのまま帰ってこなかったら

その原因がこのコンクリートの頰だとしたら

まさに思い当たる節

副社長は何とおっしゃるだろう

 

だろうなんて推測

推測に過ぎないじゃないか

それより実際にもらった言葉があるのだから

ああこうして覚えていたのが精一杯だなんて

 

                                                      2018.1.28

 

 

 

 

 

 

 

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よそ様の花です。