詩を書いていたりします

時おり、詩のようなものを書いてきました。すみません。吐き出させてください。

傷たちへ

僕も君を否定したくない

僕だって否定なんかしたくもない

君ががんばってきたことを

あれほどがんばったことを

 

でも君が彼らを否定することは

その否定の仕方は

その否定したがる気持ちは

僕も否定しなければならない

 

なぜそんなに怒りを撒き散らすのか

それだけ傷ついてきたと言うのか

君が傷ついているという事実は僕も否定しない

僕も傷ついたと言いたい場面が山ほどあった

 

でも君はなぜ間違えるのだろう

君が怒りをぶつけた相手は

君を傷つけた犯人ではなかった

君の傷とは関係なかった

 

ああもしかしたらその関係の無さが

君と関係がないという事実が

君を苛立たせるのかも

僕も苛立ちを持て余す時間が今でもあるよ

 

でも君はなぜ気づかないのだろう

君と無関係な彼らは

君に新しい関係をもたらすかもしれない

君により良い影響をもたらすかもしれない

 

そんなにむやみに否定するなよ

とりあえず一回くらい試してみなよ

否定することなんて後でいくらでもできる

それからでも遅くないだろ

 

ついでに傷を否定してみないか

傷ついたという事実を否定してみるのさ

そんなに否定したいのなら

一番否定したいものがすぐそばにあるだろ

 

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おっと傷口め

余計なこと言うなよ

お前なんか痛くもなんともないんだからな

ただ思い出すと掻きむしりたくなるだけさ

 

すねるのはみっともないだと?

人である証拠でもあろうさ

 

 

                                                        2019.5.31