詩を書いていたりします

時おり、詩のようなものを書いてきました。すみません。吐き出させてください。

メガネ

そこのメガネ

よくあるセリフですな

こんなセリフのための小道具でしたっけ

メガネとは

呼びつけるお前のための道具じゃない

使う我がため

使用者のための道具である

 

では何に使うのでしょう

よく見るため

たとえば女の子 ゴホン

世の中を見るため

社会をよく見るため

 

色を入れて目を隠したいだと

陽射しを口実にしてまで

自分の目を隠したいだと

それは本来の目的と真逆では

ああ でも少しは見えているのね

 

まあ少し分かりますよ

たとえば自分の吐息でレンズが曇る時

それが雨の日や夜なら

街の明かりがけぶってねえ

ほんのり

淡く

丸く

けぶってねえ

にわか幻想

一瞬の現実逃避

 

え 結局見てないのでは

いえいえ見たいものだけ見るのです

使用者の決定権ですよ

 

               2020.12.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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メガネをかけた人。そのお供。