詩を書いていたりします

時おり、詩のようなものを書いてきました。すみません。吐き出させてください。

コレクター

人形たち
物言わぬ人形たち
カラフルで
オプションも豊富
ヴァリエーションも何通りあるだろう
物言わぬ者たちが
こんなにも多弁に見える
こちらの勝手な期待なのに
この愚者の妄想なのに
もっと見せてくれ
もっと聞かせてくれ
お前たちの仲間をもっと連れてくるから
一人にはしないから

馬鹿だなぁ
もうたくさんじゃないか
馬鹿だなぁ
しょせん無機物じゃないか
馬鹿だなぁ
きりがないだろう
馬鹿だなぁ
本当は分かっているんだろう

やがて時が来る
お前たちは不意に黙る
同じ者似た者が並ぶ
ダブる
個性がなくなる
そうなるとお前たちでももう自分を語れない
「お前の代わりなんていくらでも」
そんなこと言ってないよ
一度も言ってないよ
そんなセリフ僕が一番恐れ嫌っているのに

お前たちを並べて眺めて悦に入る
そんなひとときもたしかにあった
でももうお別れ
これが卒業なのか
それともまた別の誰かを代わりにするのか

次は
もっと良い持ち主に出会うといい
その人を僕の代わりにするといい
こんな頭でっかちの中年でなく
もっと無垢な子供たちに
引き取られるといい

                                            2018.1.13

もしも

もしもこの観覧車が
止まったら僕はつかまれるのか
子ども二人も抱えて

もしもこのクレーン車が
倒れきたら僕は避けられるのか
感情妄想雑念だらけの頭で

もしもこの車が
もしもこの会社が
もしもこの町が国が
もしも妻と子らが
もしもあるいは
まさか
まさか本当に起こったりしないだろうなと
怖すぎて書けないもしも



もしもこのスマホ
手術後の母の無事を確認するべく
母からの着信を待つこのスマホ
他界したと聞かされた長兄からの着信にふるえたら
僕は何か言えるのか
聞きたいことがありすぎる
まずは母のことから
兄ちゃんの死後の手続き
兄ちゃんが遺したものの片付け
全て母さんがしたんだよ
何回も横浜まで遠征してしたんだよ
兄ちゃんは知ってたか



子らよ
迷子のお前たちと再会できたはいいが
僕はこの父は震えている
ほかのことをお前たちと話しながら
この心は震えている
ほんの数分前のまだ再会できていなかった時間
短かったはずなのに長かったあの時間
そのまとわりつくような
この背骨に粘りつくような
もしも

                                                   2018.1.7

 

 

 




 

 

予約投稿です。

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
ありがたいのですが、ごめんなさい。
これから添える写真が気分を害するやもしれません。


蜘蛛の巣の写真です。


なぜそんなものを撮るのか?
なぜそんなものを載せるのか?
普通はそう思われますよね。
自分でもよく分からないのですが、
そのくせ何だか載せたいと気持ちがわいて、仕方がないのです。

どうか遠慮なく、この辺りで他のページに移られてください。

 

 

 

 

 

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まったく、何をやっているのやら。
何に囚われているのやら。
心にヤスリをかけられたように、落ち着かなかったもので、つい。

オーバーフロー

オーバーフロー

オーバーフローなんです

あなた方が関心を持たないもの

あなた方がやがて捨てるであろうもの

事なかれ主義者のあなた方が

右から左にと横流しするだけのもの

それらをつくるために

それらが完成させるために

オーバーフローなんです僕は

 

深夜残業して

バスも乗れなくて

タクシーの清算は事前にとか面倒を言われて

面倒くさくて歩いて歩いて歩いて

子らが寝ついたところに帰りついて 

寝る直前で胃に悪いと知りながら

頬ばってかきこんで

早く寝ればいいのに

むやみにロウソクを灯して見つめ

薄暗いテーブルの上でロウソクの火を見つめ

 

最近金払いが悪くないですかねあなた方 

面倒をかける分金払いがいい

それが取り柄だった

それが約束だった

はずなのに

 

こちらの体制も似たようなものか

助け合うのが理想ですが

助け合えたためしが何度あったろう

思い出せもしない

かく言う僕も力不足

直接の手伝い援護射撃

そんなこと夢のまた夢

ゴミ捨てをするか

差し入れにお菓子を配るか

関の山

それすらしない奴も珍しくなくてねぇ

結局

自分が楽したいというのが本音でしょう

自分だけが

自分さえ良ければ

自分だけ

形だけ群れてはいるものの

 

オーバーフロー

そうオーバー

はじめからオーバーしているんです

時間内に終わるわけがない

予算など達成するわけがない

団結するわけがない

感謝し合えるわけがない

わけがない

 

本当は気づいているんだろう

知ってて聞くなよ

心配しているつもりなのか

誰の

何の

神経を逆なでしている

とは言い過ぎか

逆恨みだろうか

オーバーな表現とでも言うのか

これでも言い足りないくらいだ

 

                                                    2018.3.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この詩を書いてから、一年以上か。
さて状況は随分と変わってくれました。
改善かとは聞かないでください。また苛立ってしまいます。

 

すみません、情けない話です。

 

考えてもみれば、この詩を掲載しておくのも今のうちか。これから状況はどんどん変わり、この詩がそぐわなくなる可能性の方が高い。腹立たしいが、断然高い。

 

 

 

 

 

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深夜に。

 

詩に登場したロウソクの一つ。

 

もう一つは、このブログのメイン画像にしました。
メイン画像のロウソクは、娘がワークショップで作ったものだったのに。愚かな父が無駄遣いしてしまいました。

今はもうありません。

 

 

許しなどと

許しなどない
はじめから
終わりまできっと
お前からそんなもの受け取りたくないし
僕も持っていないものは渡しようもないぜ

悪気はなかったでは済まない
でも悪気がなかったことは認めてあげましょう
何をばかな悪気はなかったでは済まないと
言ったばかりじゃないか

悪気はなかったでは済まない
何度でも言ってやるぞ
そちらも何度でも言うがいい
こっちはもう慣れてきたよ

だんだんわかってきたぞ
神様だって許してないのさ
「許し合いなさい
許されたかったらまず自分から相手を許しなさい
神の子を救世主を行かせます
あなたたち人間の罪は彼が償ったものとして
あなたたち人間の罪を許します」
なんてまどろっこしい
なんて手の込んだことを
つまりは許していないんでしょう

許しなどない
はじめから
終わりまできっと
僕には許せない奴がいる
僕を許せない奴もいるだろう

今さら驚きもしないが
少し言わせてもらおうじゃないか
許すという行為に傲慢さが潜んでないか

                                                        2018.1.10

 

 

 

 

 

 

 


予約投稿です。

苛立ちに任せて、書き散らしたものです。

これが掲載される頃には、私の感情もほぐされているか、どうか。


 

 

 

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8の字の道

 

例によって、なんの関係も無い写真。
カリグラフィーというものだそうです。その展示会で撮影させてもらいました。

 

 

痛みなんて

いくら肩甲骨が痛いからって
ただの肩こりの一種
整骨院の先生は気をつけなさいとおっしゃるが
翼をもがれたわけでもない
もともと翼なんてなかった
もともとなかったものなら痛みようもない
もともとなかったものなら惜しみようもない
そうだろう
翼がなければ
ここに何があったのか
いや今ここに何があるのか
僕は

あちこち筋肉が凝り固まっているからって
やはり肩こりの延長
整骨院の先生は動かしなさいとおっしゃるが
これは苦手な体育でもない
していたつもりが足りてなかったんですね
言われなくてもじっとしているなんてごめんだ
言われなくては閉じこもるなんてごめんだ
そうだろう
動かなければ
ここで何をするのか
いや今まで何をしてきたのか
僕は

痛いからって
ああ痛いからって
こんなのただの

 

                                                           2018.1.6

            多少の痩せ我慢など自慢にもならない

 

 

 

 

+

 

特に、関係のない写真です。

 

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シャツについた虫

 

何しに来たのかい?
肩こりがお前のせいじゃないことくらい、わかってるよ。



心配性

心配とは
とどのつまり経済の問題
金の心配なのだ
明日の糧とか言えばまだ聞こえがいいのに
子らがちゃんと学校に行けるか
家族の誰かが病気にならないか
車が出先でガス欠しないか
明日は寒くなるかストーブを出すべきか
携帯をスマホを替える頃か
家具が家そのものが痛んでないか
とかとかとか
ほらやっぱりまさにそう

借金は
死んだ兄貴が持って行った
心配性の弟には何も言わずに
死んだ兄貴が持って行った
感謝はもちろんするのだが
それだけでは
まるで
聞きたいこと話したいことは山ほどあるのに
それらの言葉が問いが宙ぶらりんなのに
僕は

世間一般では
やれ一生の買い物だローンだ
気にしながら働いているはず
そういう年齢そういう中年のはず
なのに
この肩の荷が馬鹿に軽い
他の中年たちはもっと抱えているだろうに
この肩の荷が馬鹿に軽い
肩凝りに悩んでいても軽い
こんな詩を書いたりしていられるのも兄貴よ
貴方のおかげなのだ
生きている時は兄貴なんて呼び方しなかった
貴方のいないところでかっこつけているのだ
おまけに貴方だなんて
僕は

馬鹿な弟は
クレーンゲームときた
子らのためとはいえ
子らのせいにするのか
普通に買い物すればいいものを
そりゃあパチンコや競馬じゃないけど
やっても面白くないからしないけど
塵も積もればだしねえ
いやこんなの一例に過ぎない
あれを買ったこれに金を払った
あれやこれやあれやこれや
それ本当に必要なのか

聞きたいことが山ほどある
その一つを書こう
兄貴が持って行ってくれた僕の肩の荷
僕がこの弟が背負うはずだったあの肩の荷
兄貴はどこで降ろしたの
兄貴だってもう背負いようもないはず
そこでは
そこに入る時か

祖母の葬儀の準備中に兄貴よ
「金は使うべき時に使え」と貴方は言った
そして貴方の葬儀では残された母が言った
「もう心配しなくていいからね
そっちに行ったからにはもう何も」
なのに
そうまたもナノニなのだ僕は
もしかして心配させていないか
兄貴に心配させていないか
しているつもりがさせていただなんて

一つと言ってたのにまた質問してしまった
教会でも教わったのにね
「明日を思い煩うな
主がそう言われた」
これ兄貴は覚えているかい(また質問だけど)
そう言われたって
そう言われてもねえ
僕は

ああ
ありがとうが先か
ごめんが先か
                                                    2018.1.12

 

 

 

 

 

 

 

兄貴よ。

こないだ、夢に出てきてくれたね。

兄貴が夢に出てきたのは初めてだよ。

 

もっと背があったのに、僕より低くなって、

なんだか仕事に疲れた様子だった。

夢なもんで、違和感にも気づかず、聞きたいことも聞けず、わずかな会話だった。

 

 

 

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兄貴よ。

以前、庭で撮った糸トンボだよ。
見えるかい?

 

 

空白のままで済ますと

ひまだ
情けない
外に出たい
拘束されて動けない
時間がもったいない
この時間にどれほどのことができることか
皿洗い風呂掃除洗濯物たたみ子らの相手
筋トレ映画鑑賞読書メモ書き
とにもかくにもしたいことはあるのだ
それをここでおおっぴらにやるわけにはいかない
いかないだけ
よし僕は秘密主義者になろう
おおっぴらでなければ
少なくとも遠慮があれば
遠慮しながら
でどうでしょう
ええ恥ずかしいですよ
胸を張れる話じゃない
ばればれですか
だから遠慮してるって言ってるでしょ
遠慮くらいしてるんですよこっちだって

ひまだ
原稿が来ない
材料が入ってこない
仕事にならない
でも納期はある
締め切りはある
(それに感謝しろと?)
ぎりぎりに来るパターンか
ぎりぎりに来たら慌てるに決まってるじゃないか
ああ今原稿があれば
仕事ができれば
時間を返せ
僕の時間を返せ

それとも僕は時間を売って給料を受け取ったのか
受け取ってきたのか
そうだよなあ
取り立てて売るものなんかないもんなあ僕には
僕の時間のほかに
ああこの空白
空白のままで済ますと思うなよ
笑いたければ笑え
それで書いたのがこの詩だよ

                           2018.1.23



 

 

 



情けなくって、涙が出てくらぁ。
きのこまで生えちまったじゃねえか。

 

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やりきれない思いがやたらと溜まっていきます。