詩を書いていたりします

時おり、詩のようなものを書いてきました。すみません。吐き出させてください。

変化など

ほら書類がまわってきたぞ
さては自分よ
変化が嫌いなんだな

だってそうだろう
どれだけ手間がかかると思ってるんだよ
変化を楽しめだって
とてもじゃないがそんな気持ちのゆとりはないぞ

でもここまで来たんじゃないか
叱られ尻叩かれて仕方なくだとしても
ここまで来たんじゃないか
変化はゼロではない
ゼロは怖いぞ
オール・オア・ナッシング

中止中止
商品掲載が中止
イベントが企画が中止
物件が中止
取り引きが中止
職場が組合が会社が年金が
あれがこれが
ああ言わせるなよ恐ろしい

わかったよわかったよ
あー面白くない
自分自身まで説教たれてくるなんて
わかったよ認めるよ
こんなもの変化のうちにも入らないさ

                                                      2018.1.10
                      あまりにも変更が多くてつい





今回も予約投稿。

 

あたりまえの予言

「不安な時間が続くでしょう
確信はなかなか得られないでしょう

これだと思っても
しばらくすればまた拙いものに見えるでしょう

挙動不審になるでしょう
自分が恥ずかしく許せなくなるでしょう

人恋しくて

つきあいが煩わしくなるでしょう
自分を狂っていると思うでしょう
うつむき
周りを見回すでしょう
旅が面倒で
部屋が息苦しくなるでしょう
あわてて足早になり
引き止められてもいないのに立ちつくすでしょう

ときどき
うれしいことがあるでしょう
万事解決とは行かないまでも

(いいな)と思えることがあるでしょう

その時でなくとも後からでも

(あれはよかったな)と思えることがあるでしょう

それが少しずつ増えていくでしょう
少しずつ
少しずつ
忘れては補充しながら
喜怒哀楽
いろんなことを思うでしょう
それがいつまでも続くでしょう」

 

夢の中の易者は
頼んでもいないのに僕をそう占うのだ


                                                  2001.10.27



予約投稿です。

歩く

立ち止まったらもっと疲れる
と知っているのに

誰かが憎いだなんて
まだ余裕がある証拠か僕の場合
憎むなとは言わない
さんざ歩き回れば頭も冷やされるか

止まって考えるより
歩きながら考える方が
誰かが言ってたし
何回も試したから知っているだろう

歩いても歩いても終わらない道
でも少しずつ変わっていくじゃないか
歩いても歩いても終わらない道
景色が自分が変わっていくじゃないか
さっきとはもう違う

歩いたら笑えた
思い出し笑いだけど
テレビのどうでもいいネタだけど
歩いたら笑えた
自分とは無関係の話だけど
今でもここでもない話だけど
歩いたら笑えた

歩くのは
嫌いじゃないんだ
                                           2017.12.8





今回も実は、予約投稿。

スケジュール

指が痛い
手帳にスケジュールを書く指が痛い
未来など
神様しかご存知ない
子供の時に教えられたのに
手帳にスケジュールを書く指が痛い

人差し指が痛い特に
僕の握り方が悪いんだろうけど
シャーペンなんて持つもんじゃないな
でもやっぱり未来は分からないから
いつでも消せる態勢をとって
でも僕だって消したままにするつもりはない
消したくないよ
書きたい
描きたい

パソコンに打ち込めば
そうだよね
でも気のせいかな
消した字の跡
足跡に似て
そんなおセンチ
消しゴムのカスはどうなる
こっちは垢かな

昔のスケジュールを見ることもあるよ
ごくたまに
感傷は何の役にも立たないんだろうね
でも反省くらい僕だってしているんだよ少しは

指が痛い
こんな詩を書いた指が痛い
(でも)って何回書いたかなあ
                                             2017.12.8




予約投稿で、載せてみました。

我が事

寝つけぬ夜の寝言
聞こえるように独り言
返事を得るまで繰り言
気持ち隠して戯れ言

気づいてほしくて隠し事
大きいつもりの悩み事
地に足つけずに絵空事
自分次第の願い事

気づかうふりして他人事
自分でやらずに頼み事
自分は汚さず綺麗事
ついてきてくれた人に世迷言

気づかったはずの小言
聞いてもらえず大事
他人の不幸が笑い事
自分が被れば泣き言

何事?
ことごとく
ことごとく
ことごとく我が事
                                       2017.11.1

 

 

 

 

 

 

 


++++







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夜空に光の輪を見つけて



 

ノート

ひどいノートとは
悪いノートとは
字が汚いノートじゃないよ
書かれていないノート
書いたふりが書かれたノート
書いたふりしか書かれていないノート
書いた後で見ないノート
書いた後で開かないノート
書いた後で書き足さないノート

ノートがあるってことは
存在するってことは
書きたいことがあったからだろ
表したいことがあったからだろ
残したいこと続けたいことがあったからだろ

それはどこへ行ったのか
それはなんだったのか
本当は知っているよね
忘れるとか思い出すどころか
知っている
知りつくしているとは言いがたくても
知っている

ノートを閉じても
ここにいるよ

                                                  2017.12.19
                          ノートをとるふりだなんて

 

 

 

 

 

 

 


++++




そう、ここにいる。

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ガレージの隅に咲いていました。



今日が終わる

街の雑踏を垂れ流す
どぶ川の岸に生えた一本の木
その枯れ枝に捕らえられた夕日を
誰一人助けることなく家路を急ぐ

一日が早い
かなしいくらい早い

今日一日
僕は一体何がしたかったのか
あんなことを言った
それは何を願ってか
あんな振る舞いをした
それは何を望んでか
僕が本当にしたかったこと
叶えたかったこと
叶わなかったこと
できなかったこと
できたはずのこと
できたはずなのにしなかったこと
しなかったこと
たくさんのしなかったこと

僕は負けたのか
ここは引きずらないで明日に賭けるべきなのか
最後のバスが来る
もうすぐ今日が終わる

                                                  2018.1.18

 


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トンボと観覧車