詩を書いていたりします

時おり、詩のようなものを書いてきました。すみません。吐き出させてください。

遅刻の詩

時計が止まっても
時間が止まったわけじゃないか
バスは定刻通りに通過したのであって
義務を果たしたのであって
バス停に定刻までに来なかったのは僕
義務を果たさなかったのは僕
いくら息を切らして走ったからって
ぎりぎりまで子らの世話をしていたからって
定刻に僕はバス停にいなかった
バスは僕のために止まらなかった

やれ遅刻の制裁は
事務処理である
パソコンで勤怠管理の画面を開いて
遅刻した事情を文字入力
上司も同僚も叱責しなければ
もちろん機械からも叱責されないが
ペナルティ
有休が半日減りました
一年で使っていい有休の総数から
そうですねこれが責任ということ
まあ有休を使いきった年なんてなかったけど
だから遅刻に当てればいい遅刻してもいい
じゃないからね
しかしうまくできてんな機械って

時間は約束だ
そうさ約束を守らなかった僕が悪い
でも少しは少しくらいは
大目に見ていただけないかと
許してくれないかと
待ってくれないかと
甘えなんですね
またバス停まで走ります
運転手さん乗せてくださぁい

                                                      2018.1.13

 

 

 



 

 

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曲がりくねった道