文を練って
便所で文を練る
物陰で文を練る
そばで洗濯機が回る
横断歩道でクラクションを鳴らされる
*
詩をいくつ書いたか数えるなんて
読んでいる貴方には関心もないですよね
それでいいんです責めたりしません
そんな資格はありませんから
詩をいくつ書いたか数えるなんて
書いている僕にも意味はないんです
ささやかな満足になっても自慢にはならない
そもそも明るい詩って書いたことあったっけ
*
目に飛び込んでくる読みたくない文章
聞き流したい受け入れたくない言葉
自身がそれを練ったこともあろうに
心にもない発言
我ながらよくするようになったよ
妻や子らにはとても聞かせられないな
でもいつか話さなければならない
かもしれない
ところで問題です
ここまでは心にもない文章でしょうか
*
まてよクラクション
横断歩道をなんで走らなきゃいけないんだよ
歩道って呼び名じゃないか
こっちだって少しは気をつかってるんだぞ
*
どこかのラジオから歌が
風は歌をかき消したりしない
運んでいくだけ
帰り道
星の下で文を練ってみた
手紙みたいに
って少しは人目も気にしないとね
2018.1.7
+
予約投稿です。
写真は詩とは関係ありませんが、
なんとなく載せたくなりました。
星の下ではなく、街灯の下です。