詩を書いていたりします

時おり、詩のようなものを書いてきました。すみません。吐き出させてください。

許しなどと

許しなどない
はじめから
終わりまできっと
お前からそんなもの受け取りたくないし
僕も持っていないものは渡しようもないぜ

悪気はなかったでは済まない
でも悪気がなかったことは認めてあげましょう
何をばかな悪気はなかったでは済まないと
言ったばかりじゃないか

悪気はなかったでは済まない
何度でも言ってやるぞ
そちらも何度でも言うがいい
こっちはもう慣れてきたよ

だんだんわかってきたぞ
神様だって許してないのさ
「許し合いなさい
許されたかったらまず自分から相手を許しなさい
神の子を救世主を行かせます
あなたたち人間の罪は彼が償ったものとして
あなたたち人間の罪を許します」
なんてまどろっこしい
なんて手の込んだことを
つまりは許していないんでしょう

許しなどない
はじめから
終わりまできっと
僕には許せない奴がいる
僕を許せない奴もいるだろう

今さら驚きもしないが
少し言わせてもらおうじゃないか
許すという行為に傲慢さが潜んでないか

                                                        2018.1.10

 

 

 

 

 

 

 


予約投稿です。

苛立ちに任せて、書き散らしたものです。

これが掲載される頃には、私の感情もほぐされているか、どうか。


 

 

 

f:id:coatsofarms:20190929080828j:plain

8の字の道

 

例によって、なんの関係も無い写真。
カリグラフィーというものだそうです。その展示会で撮影させてもらいました。

 

 

痛みなんて

いくら肩甲骨が痛いからって
ただの肩こりの一種
整骨院の先生は気をつけなさいとおっしゃるが
翼をもがれたわけでもない
もともと翼なんてなかった
もともとなかったものなら痛みようもない
もともとなかったものなら惜しみようもない
そうだろう
翼がなければ
ここに何があったのか
いや今ここに何があるのか
僕は

あちこち筋肉が凝り固まっているからって
やはり肩こりの延長
整骨院の先生は動かしなさいとおっしゃるが
これは苦手な体育でもない
していたつもりが足りてなかったんですね
言われなくてもじっとしているなんてごめんだ
言われなくては閉じこもるなんてごめんだ
そうだろう
動かなければ
ここで何をするのか
いや今まで何をしてきたのか
僕は

痛いからって
ああ痛いからって
こんなのただの

 

                                                           2018.1.6

            多少の痩せ我慢など自慢にもならない

 

 

 

 

+

 

特に、関係のない写真です。

 

f:id:coatsofarms:20190929075717j:plain

シャツについた虫

 

何しに来たのかい?
肩こりがお前のせいじゃないことくらい、わかってるよ。



心配性

心配とは
とどのつまり経済の問題
金の心配なのだ
明日の糧とか言えばまだ聞こえがいいのに
子らがちゃんと学校に行けるか
家族の誰かが病気にならないか
車が出先でガス欠しないか
明日は寒くなるかストーブを出すべきか
携帯をスマホを替える頃か
家具が家そのものが痛んでないか
とかとかとか
ほらやっぱりまさにそう

借金は
死んだ兄貴が持って行った
心配性の弟には何も言わずに
死んだ兄貴が持って行った
感謝はもちろんするのだが
それだけでは
まるで
聞きたいこと話したいことは山ほどあるのに
それらの言葉が問いが宙ぶらりんなのに
僕は

世間一般では
やれ一生の買い物だローンだ
気にしながら働いているはず
そういう年齢そういう中年のはず
なのに
この肩の荷が馬鹿に軽い
他の中年たちはもっと抱えているだろうに
この肩の荷が馬鹿に軽い
肩凝りに悩んでいても軽い
こんな詩を書いたりしていられるのも兄貴よ
貴方のおかげなのだ
生きている時は兄貴なんて呼び方しなかった
貴方のいないところでかっこつけているのだ
おまけに貴方だなんて
僕は

馬鹿な弟は
クレーンゲームときた
子らのためとはいえ
子らのせいにするのか
普通に買い物すればいいものを
そりゃあパチンコや競馬じゃないけど
やっても面白くないからしないけど
塵も積もればだしねえ
いやこんなの一例に過ぎない
あれを買ったこれに金を払った
あれやこれやあれやこれや
それ本当に必要なのか

聞きたいことが山ほどある
その一つを書こう
兄貴が持って行ってくれた僕の肩の荷
僕がこの弟が背負うはずだったあの肩の荷
兄貴はどこで降ろしたの
兄貴だってもう背負いようもないはず
そこでは
そこに入る時か

祖母の葬儀の準備中に兄貴よ
「金は使うべき時に使え」と貴方は言った
そして貴方の葬儀では残された母が言った
「もう心配しなくていいからね
そっちに行ったからにはもう何も」
なのに
そうまたもナノニなのだ僕は
もしかして心配させていないか
兄貴に心配させていないか
しているつもりがさせていただなんて

一つと言ってたのにまた質問してしまった
教会でも教わったのにね
「明日を思い煩うな
主がそう言われた」
これ兄貴は覚えているかい(また質問だけど)
そう言われたって
そう言われてもねえ
僕は

ああ
ありがとうが先か
ごめんが先か
                                                    2018.1.12

 

 

 

 

 

 

 

兄貴よ。

こないだ、夢に出てきてくれたね。

兄貴が夢に出てきたのは初めてだよ。

 

もっと背があったのに、僕より低くなって、

なんだか仕事に疲れた様子だった。

夢なもんで、違和感にも気づかず、聞きたいことも聞けず、わずかな会話だった。

 

 

 

f:id:coatsofarms:20190915051314j:plain

 

兄貴よ。

以前、庭で撮った糸トンボだよ。
見えるかい?

 

 

空白のままで済ますと

ひまだ
情けない
外に出たい
拘束されて動けない
時間がもったいない
この時間にどれほどのことができることか
皿洗い風呂掃除洗濯物たたみ子らの相手
筋トレ映画鑑賞読書メモ書き
とにもかくにもしたいことはあるのだ
それをここでおおっぴらにやるわけにはいかない
いかないだけ
よし僕は秘密主義者になろう
おおっぴらでなければ
少なくとも遠慮があれば
遠慮しながら
でどうでしょう
ええ恥ずかしいですよ
胸を張れる話じゃない
ばればれですか
だから遠慮してるって言ってるでしょ
遠慮くらいしてるんですよこっちだって

ひまだ
原稿が来ない
材料が入ってこない
仕事にならない
でも納期はある
締め切りはある
(それに感謝しろと?)
ぎりぎりに来るパターンか
ぎりぎりに来たら慌てるに決まってるじゃないか
ああ今原稿があれば
仕事ができれば
時間を返せ
僕の時間を返せ

それとも僕は時間を売って給料を受け取ったのか
受け取ってきたのか
そうだよなあ
取り立てて売るものなんかないもんなあ僕には
僕の時間のほかに
ああこの空白
空白のままで済ますと思うなよ
笑いたければ笑え
それで書いたのがこの詩だよ

                           2018.1.23



 

 

 



情けなくって、涙が出てくらぁ。
きのこまで生えちまったじゃねえか。

 

f:id:coatsofarms:20190915045912j:plain


やりきれない思いがやたらと溜まっていきます。

アンケート

課題を書き出しなさい
アンケートの空欄が僕を責める
君は課題を設定しない
君は課題に取り組まない
なるほど
取り組んでいるとは言えません
だからといって
課題が存在しないわけでもありません
言うに言われぬ
何とも言えない
どこから手をつけるべきか分からない悩ましい
まさに課題
というか問題
実際困るんです苦しいんです
苦しんでいるのは僕なんです
理想を語るあなた
語るだけのあなた
どんな苦しみがあろうか
とは言い過ぎですね

ほっといてくれ
は呑みこんで
ありがとう関心をもってくれてありがとう
言ってくれてありがとう
なかなかの援護射撃でしたよ
問題解決まで望んだらぜいたくか
その問題解決を一緒に願ってくれた
ということでありがとう

ごめんよ
実はこのアンケートを握りこんでいた

すっかり忘れて
今の今まで
そして今日出てきたこのアンケートが
で今答えを書いている
その答えがこの詩
だったら答えになってないか
でもおかげでこんな詩が書けた
ありがとう

                  2018.1.19

 

 

 

 

 

 

 



まあ、僕をチクチク責めるようなアンケートと思って、正直面白くなかったわけですが、こうして記事にできたわけです。
感謝して、花を添えておきましょう。

 

f:id:coatsofarms:20190908081607j:plain

朝顔

 

アンケートをくれた人も今はどうしていることやら。まあ、こちらのことを忘れていても恨んだりしませんよ、今さら。むしろ忘れてくれた方がいいかも。その程度の環境しか見せられなかったこちらが悪いんです。こちらは、あなたに仕事してもらった。こちらは、あなたから刺激をもらった。それはたしかな刺激だった。最近では、そんな気になります。

エメラルド・グリーン

 どのくらい汚いかって、川の色がエメラルド・グリーンなのよ。そ、洗剤なんかにありそうな、いかにも人工的な色。デパートとか結婚式場で見たら綺麗な色でしょうけど、町中の小川には、ねえ。まあ工場とか運送業者の配送センターがかたまっている地区だから、しょうがないんでしょうけど。
 それで、魚なんかとても住めないだろうなって思って見ていたら、いたのよ、小さいのが。しかも二匹。うわ、よくこんなところでって、最初は引いたんだけど、ふと気がついたのよ。二匹は互いの体がこすりそうなくらい、くっついて泳いでいたわ。それで遅いんだけど、二匹でどこかに向かって少しずつ進んでいくの。川をさかのぼっていくみたいだった。大して流れなんてないんだけどね。

 私、思わず立ち止まったんだ。


                                                                                       2002.10.14

                   あれは実に天気の良い日でした

 

 

 

 



 


これを書いてから、だいぶ経ちました。

後で知りましたが、中島みゆきさんの名曲「ファイト」に、傷ついた魚に震えながら登って行け、と励ます箇所があって、びっくりしたものです。真似したわけじゃないと言い訳したいような、あの中島みゆきさんと似たような発想ができた!と喜びたいような。ちょっとしたデジャブでした。

 





 

とか言いながら、また関係ない写真をつけておきます。
小川どころか、空の写真です。

 

f:id:coatsofarms:20190908081133j:plain



今回はここまで。

 

やらなくてもいいなら

それはやってもやらなくてもいいこと
やってもやらなくても誰も困らない
誰も怒らない(見つからなければ?)
時間を無駄にするだけ
余計に肩がこるだけ
一つだけ良いのは
演出が効くということ
ふりができるということ
しているふり
何かしているふり
ちゃんとしているふり
行動を起こしてまさにその真っ最中というふり
義務を果たしているふり
ふりでなければつもり
立派に生きているつもり
これも生きるすべなのか

やってもやらなくてもいいんだ
何回でも言うよ
やってもやらなくてもいいんだ
言わなくても分かっているだろう
やってもやらなくてもいいんだ
こんなリフレインだって本当は
やってもやらなくてもいいんだ
いくらやることがないからって
やってもやらなくてもいいんだ
本当にやりたいことじゃないなら

時計を見る何度も
時計に急かされているわけではない
時計を急かす気持ちになっている
時計の針
本当にそれでいいのか
時間とは貴重なもの
思っている以上に
ほら寿命って言うだろ
それが早く進むこと
それが早く減ること
そんなことを願うのか
できたことの少なさを思えば
もうこんなに過ぎてと惜しむだろうに
実際何度も惜しんできたのに
時計を見る何度も
メールも来ていない

妻よ済まない
君の夫は戦い方を間違っているのかもしれない
そもそも間違っていたのかもしれない
ああ今日も仕事にならない

ほうらお偉いさんが来た
気をつけろよ演技
挙動不審なんて命取りだぜ
ちゃんと目を合わせられるか
でもまた教えられたねえ
ちゃんと仕事している人は
本当にやるべきことをやっている人は
落ち着いている

そわそわしたりしない
むやみに席を立ったりしない
挙動不審になったりしない

書かなくてもいいんだこんな詩
読まなくてもいいんだこんな詩
はじめに言わないなんてずるいよねやっぱり
卑怯だ

はい楽しくないですもちろん
見苦しい
よっぽど暇なのかと問われたら
答えなくてもいいかい

                                                  2018.1.17







 



いつものごとく、暗い詩です。
面白くない話です。
ただでさえきつい仕事、しかし皆と苦労を分かち合っているつもりだったのですが。
ああ、もう、いろんなことが信じられません。信じたらウブだと笑われている気分。

 


予約投稿です。
どうやら子どもが起きてきた模様。

 

この辺にしておきましょう。