詩を書いていたりします

時おり、詩のようなものを書いてきました。すみません。吐き出させてください。

お先に

会社あるいは学校に急ぐ途中 休日の急いでいない時でも 向こうからどなた様かが来られるなら 自分から避けよう自分から 思うのだが 心がけるのだが 情けなや僕の運動神経では 向こうが先に避けていたりするのだ となるとまたも振り出し いや時間を無駄にした…

黙秘犯

何か意見はありませんか そう 意見がないなら問題もないよね ええまあその はっきりしないねえ はっきりさせたら角が立つんですよ 問題解決どころか問題ないところにまで ヒビが入るんですよ 我慢するのかい 我慢してますよ得るものもありますから 受け取っ…

胸ポケットからの主張

胸ポケットというものは、物を入れるためではなくて、ファッションの都合。お飾りだそうな。 でも入れよう。 ハンカチをちらつかせたりキザなことをするわけじゃない。すぐ使うシャーペンとか、実用性から入れているのだ。使えるものを使っただけ。それをな…

かっこわるいシャツを着よう

このかっこわるいシャツを着よう だぼだぼずんだれて やぼったい しまりのない このかっこわるいシャツを着よう かっこよく なんてしたくてもできないね かっこよかった時代 なんてこの人生にどれくらいあったのか(なかったか) 無理は無理 不自然は不自然 …

秘密なんて

秘密なんて かくれんぼみたいなもんじゃないかな 隠し事っても言うし 気にして探してもらえるうちが華 見つかれば明かされればおしまい それもまずいけど 探されなくなったら忘れられたら それも興ざめ 本当は知ってほしいんだよ 分かってほしいんだよ こっ…

男よ辱しめを受けろ

男よ辱しめを受けろ 辱しめを受け止めろ 諦めろとは言わない 諦めてただこらえろなどとは言わない こらえながら考えろ 考えてくれ 考えることを無駄と思えば それこそお前の敵の思う壺 男よ辱しめを受けろ 辱しめを受け止めろ 笑われても 軽蔑されても死ぬほ…

始める

頼んでいない 頼まれていない 思い違いでも忘れたふりでもなければ 妄想しているわけでもないだから 百も承知だろう 頼んでいない 頼まれていない 頼まれてもいないのに君は それをしている そうかそうだよね 君を責めているわけではないんだ 僕だって僕がし…

孤読

孤を描く 円に成らず 孤独な誤読 そもそも探すべきものを知らない 自問 愚問 神問? 仕方ないせめて 腹ごしらえしたら読書しよう 2018.1.7

変化など

ほら書類がまわってきたぞ さては自分よ 変化が嫌いなんだな だってそうだろう どれだけ手間がかかると思ってるんだよ 変化を楽しめだって とてもじゃないがそんな気持ちのゆとりはないぞ でもここまで来たんじゃないか 叱られ尻叩かれて仕方なくだとしても …

あたりまえの予言

「不安な時間が続くでしょう 確信はなかなか得られないでしょう これだと思っても しばらくすればまた拙いものに見えるでしょう 挙動不審になるでしょう 自分が恥ずかしく許せなくなるでしょう 人恋しくて つきあいが煩わしくなるでしょう 自分を狂っている…

歩く

立ち止まったらもっと疲れる と知っているのに 誰かが憎いだなんて まだ余裕がある証拠か僕の場合 憎むなとは言わない さんざ歩き回れば頭も冷やされるか 止まって考えるより 歩きながら考える方が 誰かが言ってたし 何回も試したから知っているだろう 歩い…

スケジュール

指が痛い 手帳にスケジュールを書く指が痛い 未来など 神様しかご存知ない 子供の時に教えられたのに 手帳にスケジュールを書く指が痛い 人差し指が痛い特に 僕の握り方が悪いんだろうけど シャーペンなんて持つもんじゃないな でもやっぱり未来は分からない…

我が事

寝つけぬ夜の寝言 聞こえるように独り言 返事を得るまで繰り言 気持ち隠して戯れ言 気づいてほしくて隠し事 大きいつもりの悩み事 地に足つけずに絵空事 自分次第の願い事 気づかうふりして他人事 自分でやらずに頼み事 自分は汚さず綺麗事 ついてきてくれた…

ノート

ひどいノートとは 悪いノートとは 字が汚いノートじゃないよ 書かれていないノート 書いたふりが書かれたノート 書いたふりしか書かれていないノート 書いた後で見ないノート 書いた後で開かないノート 書いた後で書き足さないノート ノートがあるってことは…

今日が終わる

街の雑踏を垂れ流す どぶ川の岸に生えた一本の木 その枯れ枝に捕らえられた夕日を 誰一人助けることなく家路を急ぐ 一日が早い かなしいくらい早い 今日一日 僕は一体何がしたかったのか あんなことを言った それは何を願ってか あんな振る舞いをした それは…

今回は詩ではなく、お題に参加してみます。その2。

今週のお題「夏休み」うちの子らの夏休みは始まったばかりです。親としては、あれをさせたい、これを経験させたい、と気持ちばかり空回りします。昨日もそんなことが。 上の娘がお友だちのお宅に招待されたので(久しぶりに天気雨に遭遇)、残った下の息子を…

ありがたいことにつばめを思い出した

ありがたいことだ 仕事があるなんて 苛立ちもするし肩こりも頭痛もするが 仕事のおかげなんだ まだ幼い子らがガチャガチャをできるのも ゲームセンターで遊べるのも クレーンゲームにクレームをつけずに 何回もやるなんて馬鹿なことができるのも 遊園地に行…

今日が終わる

街の雑踏を垂れ流す どぶ川の岸に生えた一本の木 その枯れ枝に捕らえられた夕日を 誰一人助けることなく家路を急ぐ 一日が早い かなしいくらい早い 今日一日 僕は一体何がしたかったのか あんなことを言った それは何を願ってか あんな振る舞いをした それは…

手紙の鳩

玉砕覚悟で書き下ろした手紙 だったんですが 僕が差し出すとその娘は手のひらにそれをのせたまま 困った顔をして ハンカチをかぶせたんです 木綿の 彼女がハンカチをさっと取り払うと 鳩が一羽飛び立ちました 手紙は消えていました 彼女の唇が動きかけたので…

今回は詩ではなく、お題に参加して見ます。

今週のお題「空の写真」参加したくなりました。 そこで、まず他のブロガーさんの記事・写真で勉強しようと見て回りました。皆さん、綺麗な一瞬をしっかり掴んでおられる。羨ましいというか、私好みの写真ばかり。 さて、私からお見せできるような写真がある…

裏紙なんかが

裏紙が役に立つのか 裏紙なんかが もともと捨てるはずのものだった などという程度の話ではない 情報漏洩 おもての古い文字の群れがあだとなる 責任を問われるしゃれにならない話でもある それでも裏紙が役に立つのか 裏の白地が 何も持たない部分こそが役に…

いい話ばかりじゃなくても

娘よ息子よ実は このパパはお前たちが見たというテレビの話をめんどくさいと思っている ヒーロー戦隊 アイドルを目指す美少女 仲間たち 使っている衣装や道具 魔法と科学 必殺技と決めゼリフ それらはお前たちの宝物だが 移ろいやすい宝物だが お前たち自身…

つまみ食いに言い訳があるとして妻に

妻が内視鏡検査 昨夜から食事制限 今朝も絶食 妻無しでは生きられない夫は よし昼メシを抜くぞ もちろん仕事もするぞ そわそわしながら待ちに待ったメールは夕方 特に問題はないみたい みたいというのが不満だが お医者を責めても仕方がない ぜいたくは言え…

身構えても

身構える 構える 何か言われるんじゃないかと身構える 身構える 構える 嫌なことじゃないかと身構える 身構える 構える 言われるのが避けられないから身構える 身構える 構える 何を言われても驚かないために身構える まるで 驚いたら負けとでもいうように …

早く帰れ

早く帰れ 早く帰れ 早く帰れ 早く帰れ そこにいるお前は誰だ そこで何をしている 一人なのか 一人でお前はそれをしているのか 誰がお前にそれを命じた 何のためにそこまでするのか 早く帰れ 早く帰れ 早く帰れ 早く帰れ 僕は嫌いだ そこに居座るお前も お前…

言えない夢

まさかあなたが 僕の夢に出て来るとは 悲鳴を上げて飛び起きたりしない むくりと体を起こしただけ つぶやいたりもしない 昔の恋人だとか艶っぽい話ではない 他界した縁者たちでもない 競合他社の営業あなたは 僕が所属する会社の商売敵 そこの一員 僕らの戦…

ほかにも

お客様は事業者様 こちらは長年お手伝いさせていただきましたが この度をもちまして 事業者様は店舗を一軒たたみなさる 閉店店じまい撤退事業縮小 事情は根掘り葉掘り聞かないもの 事情は営業が知っていればよいもの 五県も六県も隔たった遠い店舗 実際にお…

コーヒーを飲んでいる

コーヒーばかり飲むからって コーヒーが特別に好きというわけではない 口内のべたつきに甘いものを加えるのも嫌だし 手持ち無沙汰をつぶすには その演出の小道具にするには なかなか重宝するのだ タバコとか吸えない僕には特に だからけっこう飲むよ 一日全…

娘と傘

娘が泣いたことがあった まだ幼いのに我慢強い娘 妻に似たのか バスの中に傘を置き忘れて 娘が泣いたことがあった 買ったばかりのお気に入り 赤い傘 家族四人で バスセンターまで引き取りに行った あの日バスに乗ろうなんて言い出した のはこの僕 目当てのデ…

父が背中を押さなくても

父が背中を押さなくても 息子よ お前は足で宙を掻け やがて 地に足が着かないような日も来るだろう その時も 息子よ お前は足で宙を掻け ばたばた ばたばた 自分の足で 宙を掻け 父が背中を押さなくても そして その手がどんなに非力でも その鎖がどんなに冷…